

研究会よりお知らせ
2023-09-16 22:00:00
その後の議論(少女の歌について)
第2回研究会の内容を受けて、その後、次のようなご意見が寄せられました。
少女の姿に文彦の思い出が重ねられている、ということは、豊かな味わいとなっていると思う。
少女像やオルガンの音に、美しい思い出が重なるのだろうと想像される。
ヴェルハーレンの詩も美しく、「岬にての物語」に通じるものが感じられる。
しかし、「夏の名残の薔薇」の歌の歌詞について、あまり理屈っぽい分析をしない方がよいのではないか。
ただふと耳にした歌の歌詞に惹かれ、この小説の雰囲気にふさわしいと感じて織り込んだだけではないか。
あまり分析や理屈づけをしない方が、味わいが優しく豊かな感じになると思う。
とてもよいご意見だと思われます。
発表者としては、「夏の名残の薔薇」の歌の後半部分が気になり、自分なりの解釈を行っています。
しかし、全体をそのまま受け取り、優しく柔らかく味わう方がよい、というご意見も確かにそうだな、と思われます。
参考になり、有意義な見方を示していただきました。

