東文彦と三島由紀夫のこと

2022-12-10 22:04:00

文彦と三島のつながり

 東文彦は、肺結核の療養生活の中で、やっとの思いで短篇小説を執筆していました。

体力にも限界があり、また小説の題材になるような生活経験も乏しいため、地味で目立たない小説が多いのは仕方ありません。

 

 しかし、十代の三島由紀夫が友人として、身近にいました。

三島が文彦と親しく過ごしたのは、約三年という短い時間でした。

三島が成長する上で、文彦はとても大切な存在だったと思われます。

それは、三島の作品の中に表れています。

 

 文彦の作品は、普通ならば、人々の記憶に残らず、消えてしまうはずだったでしょう。

ところが三島は、文彦を自分の作品の中に織り込んでいるのです。

文彦の作品は、三島の作品の中に取り込まれることによって、思いがけない輝きを生んでいます。

この二人の関係の中で、どのような作品を三島が書いたのかを、こちらのコーナーでご紹介していきたいと思います。